[櫻、いつの日か咲き誇れ]

もう2年が経とうとしているみたい。

4年前の4月だったか、ドキドキワクワク、
不安いっぱいで、このサイトをアップロード。
自分の絵を、文章を、誰かに見せるなんて今までしたことはなかった。
不安とは主に恥ずかしさのことで、ブラウザを通して自分のサイトを見る度に妙な汗をかいたっけ。
毎日カウンターをチェックしては一喜一憂した。
段々恥ずかしさから解放されていくと、次はもっとたくさんの人に来てもらいたいと思った。
多くのサイトをまわって宣伝をした。
そしたら初めてコメントを頂き、歓喜した。
迷惑コメントですら、嬉しいと思ったくらいだった。
来てくれた人が少しでも楽しめるようにと、コンテンツを増やした。
…大半が頓挫したけど…。
でも、純粋に楽しかった。
結局、多くの人は訪れなかったけど、わたしが楽しかったから良かったんだ。


−もう、2年も経ったみたい。
あの時、わたしはこんなことを綴っていた。

”描いてきた絵を振り返れば、
そこには確かに自分の心の変化があり、
成長がある。
それはとっても嬉しいこと。
だからわたしは絵を描く。
でもいつか、それすらもゆるされない時が来るのかな?”

そしてすぐに、その時思った、そのいつかがやってきた。
現実世界の厳しさに忙殺され、作品を創ることを忘れた。
作り続けたいとは思っていた。
でも、
今日は眠いからまた明日。
今日はここまで、また明日。
なんか納得いかないから描き直そう。また明日。
今日は忙しいからまた明日。

その時思った明日なんて、一度も来なかった。

やがて作り続けたいと思うこと自体が、わたしを苦しめ始めた。

「楽になろうかな。やめてしまえば、ただ消費し続けるだけの生活にしてしまえば、ホントに楽になれる」

また明日をまたいつかに変え、何も生むこともない生活を送り始めた。
仕事が終わったら帰って寝るだけ。
休みの日は何をしたかもわからず、適当にやり過ごした。
現に仕事という存在は、それ以外のやる気を奪うほどのものだった。

「このままでいいの?」
仕事でのわたしは卑屈で、低姿勢で、人の顔色を窺ってばかりで、、、
なんだよこいつ、気持ちワリィ。
−でも私なんだよね、この糞キモチワリィ奴が。
「このままでいいの?ホントにいいの?」

せめて別の世界では、違うわたしが、自分を、ありのままに表現したい。誰の顔色も窺わずに。

…そう、感じ始めたのが今年の始めだったかな。
再び筆を手にとった。
でも、一度染み付いた何も生まない生活が、わたしに"また明日"を促す。
また、2年間の空白は、わたしにわたしを納得させるだけのものを描かせなかった。

今は、今の気持ちは。

下手でいいじゃん!
出す勇気だよ!
やりたいんだよね。
でも怖い。
ほんとはやりたくない?
夢、だったから。
できれば、この祈りが、いつか、この小さな小さな祈りが。いつか。



次。
次、このキモチが途切れるようなことがあれば、
そのときはホントにやめよう。
何も生むことのない生活へ、ただ死なないだけの生活をしよう。


大樹になることなんて最初から望んでない。
ただ、わたしが望むべきわたしで居られるように。


「じゃあさ、はじめようか、櫻(ゆすら)」
「大変な、ホントに大変な生活になっちゃうだろうけど、やってみよう?」